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慣れできたら、その投げ渡す距離を徐々に広げていきます。
そのとき、親は顔の動きや手の動きを使って、何度も何度も放物線状の意識を作ってあげます。
このラインを赤ちゃんがつかめたな、と思ってから初めてボールを投げてやるのです。
こうした親子の間のやり取りによって、どんどんリバースが形成されていくのです。
リパースという身体意識が非常に強く発達している人がいたとしたら、おそらくその人のお父さん・お母さん、もしくはおじいちゃん・おばあちゃんなどの身近な人が、幼い時期に、熱心に放物線状の意識のラインを通す作業をやってくれたと考えられます。
親との間にこのリバースの意識が形成されると、無意識のうちに自分の身に備わったその身体意識を、もっと使ってみたくなるのです。
では、自分の胸につながっている放物線状のリバースの先はどこにつながっていくかというと、あくまで人なのです。
リバースは、もとが人のやさしさ」 そのものなので、必然的に人のやさしさを求めて伸びていきます。
一方、そのリバースをかけられた人はどうなるかというと、相手のやさしさを感じると同時に、自分の中のやさしさが引き出されていくような気持ちを持つはずです。
リバースが作られるとどうなるかさて、もう一度赤ちゃんとお父さんやお母さんのキャッチボールの話に戻りましょう。
両親の導入が上手で、赤ちゃんからも親に向かってボールを投げ返せるようになったとき、最初はボトッと落とすようにしか投げ返すことはできません。
でも、根気よく、「こうでしょ」と例のラインを顔や手を使って作って見せるわけです。
この「こうでしょ」と言いながらお手本を見せるとき、導入が上手な親というのは、じつは潜在意識の中で、「私が使ったアレを使えばいいのよ」と呼びかけているわけです。
この「アレグとはなんでしょう。
そうです。
他でもないリバースです。
つまりお父さん・お母さんは「私がかけてあげたあのリバースよ。
アナタもアレを使いなさいよ」と言っているわけです。
すると赤ちゃんにも、親の意識に引きずられて、だんだんリバースが芽生えてきます。
その結果、自分からも親に対してリバースをかけるようになり、物を投げ返すときも直線的ではなく、放物線を描くような投げ方ができるようになってきます。
すると親は、「ああ上手、いい子いい子」と誉めるわけです。
誉められれば赤ちゃんはとってもうれしくなるので、もっとリバースを使おうとします。
するとますます上手に投げ返せるようになって、どんどんリバースが育っていきます。
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